スウィートホーム (1989)

洋館に棲みついた悪霊と人間との戦いを描く。脚本・監督は、黒沢清、撮影は前田米造がそれぞれ担当。出演:宮本信子、山城新伍、NOKKO、古舘伊知郎、中谷昇、伊丹十三

スウィートホーム (1989)のあらすじ

ある日、故・間宮画伯の古びた屋敷をTVの取材チームが訪れた。スタッフはディレクターの早川秋子(宮本信子)、プロデューサーの星野和夫(山城新伍)、カメラマンの田口亮(古舘伊知郎)、レポーターのアスカ(黒田福美)、それに夏休み中の和夫の娘・エミ(NOKKO)も同行した。間宮が死んで30年だが、そこには幻の壁画が残されているのだった。エミは母を亡くしてから秋子を慕っており、和夫と秋子の間にもほのかに恋愛感情があった。しかし、屋敷で取材を始めたとたんアスカが何者かに憑かれて、土葬された間宮夫人の子の墓を掘り出したり奇妙な行動を取った。やがてアスカと田口は無惨な死を遂げてしまう。秋子は近くに住む老自動車工の山村(伊丹十三)から間宮家の秘密を知った。間宮夫人はわが子を誤って焼却炉で焼き殺してしまい、それ以来近所の子供を誘拐しては同じように殺していたのだ。そして間宮家が崩壊した後も、死霊として棲みついていた。夫人の亡霊(渡辺まち子)はエミを連れ去るが、秋子のエミに対する愛が強く無事に助け出すことができたのだった。

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